2009年4月30日木曜日

ObmenuでOpenBoxのカスタマイズ


 最近は、Ubuntu 9.04のリリースに背を向けるように、LXDE/OpenBox環境をいじっている。何といっても、起動が速いし、アプリケーションもサクサク動く。特に、obmenuというOpenBoxのメニューを変更するGUIを知ってからは、Dock型ローンチャは止めてしまった。
sudo obmenu /usr/share/lxde/openbox/menu.xml
で簡単にメニューがGUIでカスタマイズできるようになる。私の環境では、直接日本語が通らないので、一度、ブラウザの検索窓に入力して、コピペするという面倒はあるが…

 OpenBoxについては、下記のサイトが参考になる。
  1. Official Website
  2. Openbox - Wikipedia
  3. Debian Wiki Openbox Page
  4. Ubuntu Wiki Openbox Page
  5. Urukrama's Openbox Guide

2009年4月27日月曜日

まいにちスペイン語

 LODVGとか、ODBとかのスペインのバンドの楽曲を楽しむためと、4月に入って、スペイン語の勉強をNHKラジオ講座の「まいにちスペイン語」で再開していた。従来の文法項目の流れに沿わず、日常会話で使う短いフレーズを積み重ねていくという本講座のスタイルは、聞き漏らしがあってもコースの途中参加もしやすいし、画期的なことである。しかも、テキスト巻末の新しく開始された連載の読み物、「ラテンミュージックカフェ」とか、「愉悦の小説案内」とかが個人的な趣向に合っているのがうれしい。 

 しかし、これらとは別に、意外なことで毎日スペイン語に接するようになった。最大のスペイン語国家、ヌエバ・エスパーニャ、メキシコに端を発する豚フル情報収集のため、Google Newsのメキシコ版健康欄に目を通すようになったからだ。「航空ネットワークにおける感染症拡散リスクの評価〜SARSを分析事例として〜」を読むと、ニューヨークは、フランクフルト、バンコクに次いで航空機を介した東京への流入リスクが高い都市であり、国の水際作戦の強化は妥当な対応であろう。また、H1N1 Swine FluのGoogle Mapをマイマップに登録するとか、一目でその広がりがわかるサービスを利用して、それに応じた各家庭での準備を考え始めたほうがいいかもしれない。

 これを機に、多少のスペイン語のキーワードを紹介しておく。

Secretaría de Salud(Ssa):(メキシコの)厚生省
 "salud"は「健康」という意味で、乾杯の時の掛け声にも使われる。そのときは、"Salud, amor, dinero y el tiempo para gozarlos."(健康と愛と金とそれらを享受する時間のために)という文句の省略形である。

gripe porcina:ブタ・インフルエンザ
 普通に豚というときは、cerdoとかの語が使われるが、porcinaは、主に学術用語として使われる形容詞の女性形である。基本的に名詞を修飾する形容詞は後ろにつくのは、同じラテン系の言葉フランス語などと同じです。実は、この性質索引などを引くとき概念の中心が句の先頭に来るので非常に便利なのです。発音を間違えて、por China言ってしまうと、「中国による」生物兵器という意味になるので、政治的な注意が必要でしょう。ちなみに、ハモン・イベリコで有名なイベリコ豚はその黒い足から"pata negra"(黒い足)と呼ばれます。

cubrebocas desechable:使い捨てマスク
 cubrebocasは、口(boca)をカバー(cubrir)するものという意味で、このような動詞+名詞複数形という合成語は、スペイン語に非常に多く、英語版Wiktionaryには多くの例が挙げられています。同じマスクの意味の"tapabocas"もこの造語法によるものです。máscara(仮面)に縮小辞を加えたmascarillaもマスクという意味になります。

Distrito Federal(DF):連邦区、メキシコシティのこと
 メキシコは、1つの連邦区(DF)と、31の州(Estado)で構成される合衆国(Estados Unidos Mexicanos)である。だから、合衆国と略して隣国のUSAを指すことは、はなはだ失礼な話ではある。首都メキシコシティの全域は、どの州にも属さず、連邦区庁長官(メキシコ市長)は、大統領によって指名・任命される。サパティスタ民族解放軍(Ejército Zapatista de Liberación Nacional、EZLN)が活動するチアパス州は、最南端で、グアテマラに接している。

caso, infectado:ケース(症例)、感染者

síntomas, cuadros:徴候、症状
 cuadroは辞書的には、「絵、絵画」という意味だが、医学的には病気が描き出す絵という意味から転じてだろう、症状という意味も持ちうる。スペイン語の文章の特徴として、なるべく同じ語を使わず言い換えるということがあるので、私のような語彙力の乏しい学習者泣かせである。

muerto, fallecemiento:死亡、逝去
 decesoもはじめて目にした単語だが、「死亡」という意味である。

2009年4月17日金曜日

本:「麻疹が流行する国で新型インフルエンザは防げるのか」


 学会で上京するが、また新型インフルエンザ関連の講演がある。以前に何回か類似の講演は聴いたが、正直、私のような町医者に役に立つ内容ではない。いざパンデミーが起こっても、出来ることは、電話対応と抗ウイルス薬の処方ぐらいであろう。むしろ、エピデミックで押し寄せる患者さんを診ていると、いざそのとき、きちんと発熱患者さんは受診せずに家に居てくれるのか?抗ウイルス薬は滞りなく供給されるのか?医療全体では、通常の医療体制も綻びを見せているので、完全に医療システムは破綻することは、想像に難くないが、ベッドは確保できるのか?それらの不安に対し、「新型ウイルスとは?」に始まり、具体的な行動計画の到達に触れずに終わる講演では、むしろ、欲求不満が蓄積されるのである。

 そんなときに読んだ一冊である。内容に関しては、紀伊國屋書店のBookWebに詳しい。帯のコピーや前書き、章立てが書いてある。しかし、帯のコピーの「アメリカ116人vs日本27万8000人(2001年度の麻疹罹患患者数)」の部分が、故意かどうか、省かれているのが気にかかる。

 閑話休題。読後の感想。タイトルが大人しく感じた。「麻疹が流行する国で新型インフルエンザは防げるのか」という問いかけは、感染症に 止まらない日本という哲学なき泥縄式システムへの根源的な批判ということを含意したかったものと推察する。同じ反語形式で、例えば、「派遣切りが横行する国で子供は増 えるのか」とかいう連想が可能だからである。しかし、「感染症途上国、日本」とか「感染無防備列島」とか、センセーショナルなもの でもよかったと思う。特に前半と結びの当たりは、医療者以外にも分かるよう感染症診療の問題点がすっきり整理されており、広く読まれるに値する一冊だからだ。

 私の新型インフルエンザに対する不安は払拭されないが、システムに対する漠とした不信が、本書では明示されており、いくぶん欲求不満は解消した。

2009年4月12日日曜日

Reinhard Mey - Über den Wolken



 思い出深いドイツ・シュラーガー3曲のトリは、「雲の向こうに」。歌詞は、雲の向こうには自由が限りなく広がっているんだろう、と続きます。何か、クラウド・コンピューティングの向こうに広がるオープンソースの世界を暗示している歌ですね。

 YouTubeなどで検索すると、チュニジア系ドイツ人のラッパーBushidoが上位に来ます。これも時代の流れですね。

2009年4月11日土曜日

Peter Maffay - ein Bild kann nicht lachen so wie du



 タイトルは、「写真は君のように笑えない」

2009年4月10日金曜日

Christian Anders - Es fährt ein Zug nach Nirgendwo 1972



 タイトルは、「当てもなく汽車が走る」くらいの意味でしょうか…懐かしくて泣きたくなりました。

2009年4月8日水曜日

ポリネシアン・トライアングルの対蹠地


 何気に"Antipodes"(対蹠地)って言葉をwikipediaで調べたら、対蹠地を透かせた地図があったので壁紙にしてみました。

 ニュージーランド、ハワイ州、イースター島で出来るポリネシア文化圏の三角形をポリネシアン・トライアングルと言うらしいです。それぞれの地名を先住民の言葉で言うと、マオリ語で"Aotearoa"、ハワイ語で"Mokuʻāina o Hawaiʻi"、ラパ・ヌイ語で"Rapa Nui"で、先頭の文字をつなぎ合わせると、ニュージーランドの対蹠地スペインの言葉で言う「愛」(amor)になります。

 さらに地上の楽園、タヒチはちょうどこの三角形の重心くらいに位置し、先の3地域を含めた対蹠地は、スペイン、ボツワナ、パキスタン(モヘンジョダロ遺跡のあたり)、スーダンになります。楽園の対蹠地が失敗国家というのも皮肉がきき過ぎています。

2009年4月7日火曜日

LXDE: デフォルトの壁紙をポップな世界地図にする。


cd /usr/share/lxde/wallpapers
sudo wget http://kelsocartography.com/blog/wp-content/uploads/2008/12/vladstudio_typographic_world_map_1600x1200.jpg

2009年4月5日日曜日

情報化されたUbiquitous病院

最近、虚血性腸炎の疑われる方が続いて、文献を探していたら、下のものが目に留まった。
Park CJ et al. Can we predict the development of ischemic colitis among patients with lower abdominal pain? Dis Colon Rectum. 2007 Feb;50(2):232-8.
内容は、67ケースと80コントロールからロジスティック回帰で6つのリスクファクターを同定したというもの。
  1. 60歳以上の年齢(修正オッズ比5.7; 95%信頼区間: 2.6-11.7)
  2. 血液透析 (修正オッズ比5; 95%信頼区間1.2-21.6)
  3. 高血圧 (修正オッズ比4.9; 95%信頼区間2.3-10.5)
  4. 低アルブミン血症 (修正オッズ比3.5; 95%信頼区間1.8-6.7)
  5. 糖尿病 (修正オッズ比3.4; 95%信頼区間1.3-8.8)
  6. 便秘症惹起薬剤内服 (修正オッズ比2.8; 95%信頼区間1.1-7.1)
 そして危険因子の個数が0個、1個、2個、3個、4個以上で、それぞれ虚血性腸炎の可能性が、8%、21%、55%、79%、100%になるとのこと。症例数と最終モデルの因子数を考えると、危険因子がゼロでも診断の早期閉鎖をしてはいけないことの戒めくらいにとっておいた方がよさそう。

 今回、興味をそそられたのが、報告施設。 翰林大学医療センターを成す江東聖心病院という高度IT化病院らしいが、決してハードウェアに伴って研究の質が上がるというわけではなさそうという至極当たり前な事実。よく手放しで、医療機関のIT化を推進したがる方を見受けるが、IT化はあくまでも手段で、何を目的とするかということが置き去りにされているように思う。現場のスタッフでもIT化に対する意見が分かれるのは、それぞれの働き方も違えば、期待も違うからなのであり、少なくともリサーチに関しては、IT化の先達は成果を挙げていない。

2009年4月1日水曜日

ついに完成!

ってのは、エイプリルフールの嘘で…


 9月までには、こんなMyUbuntuをつくりたいなと。一応、名前は、JuSTuMuntu 8.10、コードネームは、"Rational Raccoon"と名付けました。