2008年12月26日金曜日

年賀状:現在、過去、未来

 去年は、年賀状作成は、OpenOffice.orgでやった。白舟書体青柳衡山無料フォントなどフォントをインストールし、Impressで10×14.8cmの白紙背景を開き、素材を読み込み、配置。Calcで住所録を作り、Baseに登録。宛名は、Writerで差し込み印刷って具合。
 今年は、AdobeAirのソフトや投函までしてくれるオンラインサービスなど充実してきている。
 来年は、年賀状作成がubuntu導入を躊躇する理由にならない年になりそうな予感。

2008年12月25日木曜日

ジュンク堂が札幌に キタ━゚∀゚)━!!

 ってわけで、今日行ってまいりました。ubuntuやR関連の洋書を手にとって確認したかったのですが、残念ながら、洋書に関してはオープンセールでどうでもいいような本が並んでいただけでした。これから充実することを期待しましょう。その折には、韓国の教保文庫のように、和書、洋書混ぜて専門分野別に並べてくれると助かります。和書に関しては、さすが地下二階〜地上四階を占めるだけあって、おそらく紀伊國屋の三倍はあるのではないでしょうか。これから冬を迎え、大通り駅の34番出口からアクセス出きるのも便利です。普段、読まないような分野のコーナーなども回って、改めて世界の広さを再認識した一日でした。
 しかし、目的は達せず、結局、イブですので、The Fruitcake Factory & Sweet Table札幌エスタ店でケーキを、来年1月18日で撤退するロビンソンでハーベスター八雲のハーブ鶏のグリルチキンを買って、家に戻ってAmazonで一冊買ってしまいました。


 この本で使用されているlanguageRというRのパッケージはネットで公開されています。

2008年12月24日水曜日

GoogleGadgetsもLinuxに キタ━゚∀゚)━!!

 "Inside Google Desktop"によると、Google GadgetsがLinuxにも対応したみたい。getdebからダウンロード可能。

2008年12月19日金曜日

AdobeAirがLinuxに キタ━゚∀゚)━!!

Adobe AIR 1.5のLinux版がリリースされました。インストーラをホームに落としたら、下記のコマンドでインストール。β版を使用していても自動的にアップデートされる模様。
% chmod +x AdobeAIRInstaller.bin
% sudo ./AdobeAIRInstaller.bin
 プロンプトが"%"で分かるとおり最近シェルはzshを使い始めた。マイコミジャーナルの特集「漢のzsh」の設定を~/.zshrcにコピペすると幸せになれる。株式会社はてなのCTO、伊藤直也氏の本も手元にあると、幸せ倍増。


2008年12月17日水曜日

破壊力を秘めたTwitterライクなサービス

 インフルエンザに関して言えば、公的機関の情報よりもML参加者で構成されたデータベースのほうが、流行の認知が早いということを、MLインフルエンザ流行前線情報DB主催者である西藤なるを先生は、GoogleやCDCより早くに看破しておりました。

 同様にネット上で、より簡便な、例えばTwitterライクな支持政党投票や視聴率調査などのサービス、「どこ入れる」とか「なに視てる」のようなのが現れ、集計結果がフィードバックされるようになると、第三権力にとっては致命的なような気がします。

 当然、サンプルがネットユーザに限られ妥当性に欠けるという批判もありましょうが…

2008年12月13日土曜日

インフルエンザの流行をネットで捉える

朝日新聞から、
インフルエンザ、ネット検索増えれば流行の兆し 米研究 2008年12月12日9時13分
 【ワシントン=勝田敏彦】インフルエンザの季節、インターネットで関連の言葉が検索される件数を見ると、その流行がある程度予測できることが米国の研究でわかった。体の調子が悪くなった人が、医療情報をネットで探そうとすることを利用したもので、関連論文が相次いで発表された。

 アイオワ大などのチームは、検索大手ヤフーと協力し、今年5月までの4年分の統計から関連語が検索される件数の推移を追った。すると、ウイルス検査で陽性反応が出始める1〜3週間前、死者が増え始める5週間前ごろに、検索件数が急増していた。論文は10月、米感染症専門誌(電子版)1に発表された。

 検索大手グーグルのチームも、米疾病対策センター(CDC)と協力して同様の研究を行った。統計を取る検索語をうまく選ぶと、CDCが毎週発表している患者発生状況を1、2週間前に予測できるとしている。論文は11月、英科学誌ネイチャー(電子版)2に発表された。

 グーグルは、米国内での状況を示すウェブサイト3も開設した。

 ただ、こうした手法が間違った予測を広めたり、検索の利用者のプライバシーを侵害したりする可能性がある、と指摘する声もある。

 国立感染症研究所によると、日本ではインフルエンザの定点調査4が大規模に行われており、自主参加の医療機関によるほぼリアルタイムの患者受診状況報告もある5。同研究所の安井良則主任研究官は「ネット検索は他の感染症にも応用できそうだ。特に、新しく流行する可能性のある感染症を、早く知るのに役立つ可能性がある」と話す。

面白い記事だけど、意図的にかどうか、ソースが分かりづらい。そこで脚注をつけてみた。
  1. "Using Internet Searches for Influenza Surveillance" Clinical Infectious Diseases
  2. "Detecting influenza epidemics using search engine query data" nature
  3. Google Flu Trends
  4. 国立感染症研究所感染症情報センターのインフルエンザ流行レベルマップ
  5. MLインフルエンザ流行前線情報DB
1は、無料では要旨しかアクセス出来ないのが残念。5は、私も参加しています。NEJMでもタイムリーにClinical Practiceに、"Prevention and Treatment of Seasonal Influenza"の記事、音声つきです!

2008年12月12日金曜日

医療崩壊の本質

 現在、私は日本社会で医療を担っていて、具体的には北海道で家庭医療に従事しています。履歴を言うと、基本的には内科医で、専門は呼吸器内科でした。その中でも肺癌とじん肺、さらに突き詰めれば、画像診断と生検のテクニック、ターミナルケア、じん肺と肺癌の関連あたりが、専門と言えそうな分野です、日本旅行医学会の認定医でもありますが。これは一例で、大抵の医師はこのような重層的なキャリアを持っていると思います。その人的資源の融通が効かなくなってきたこと、それが医療崩壊の本質のような気がします。

 なぜ融通が効かなくなったのか? 3点挙げてみます。
  1. マスコミによる報道被害:内部から見ていると、明らかに医療は年々安全になっています。それに反比例して医療過誤報道が増えているのです。まさに医師は河原に石を積み上げる餓鬼同然ですね。根本は、医療が進歩して仕事が増えているのに人的資源がつぎ込まれず、個々の医師が専門を越えて働いていた状態が、マスコミの攻撃で、ある意味当たり前のことですが、専門以外の仕事や専門でもリスクの高い仕事を避けるようになってきたことでしょう。膨れ上がった風船が破れたのです。医療崩壊は早いと思います。プロとして質をあからさまに落として仕事を続ける医者はそう多くはないと思います。そうすると、まずは、アクセス、次に国が診療報酬の大幅なアップをしなければ、患者さんの負担増の順で矛盾が出てくるでしょう。きっとマスコミに対する恨みがあるのは、医療セクターだけではないでしょうが…
  2. 患者さんの医療サービス利用の拙さ:極端な専門医指向だったり、コンビニ医療を要求したり。だけど、これは自分たちの利権確保に明け暮れて、市民への啓蒙や教育界に対する働きかけを怠った医師会の自業自得ではあるのだけど。
  3. 医師のコモンセンスの喪失:医学の急激な進歩とそれに伴う情報の爆発的な増加に伴い、医者ならば、分かち合える共通の体験や感情というのが薄れてきていること。
 3.に関して卒前の医学教育に次の5項目を重視したらどうかと考えている。
  1. ACLS;基本的に医師は命のサポートをしたくて医師になる。細かいことは抜きにして、ACLSは医者の必須スキルにすべきである。
  2. コミュニケーションスキル:まぁ私も胸を張っては言えませんが、理解と誤解は紙一重です。
  3. 科学哲学、倫理学:決定的にこれが欠けているように思う。明治時代に西洋医学を教えに来てくれていたドイツ人の先生が、「日本人は我々が2000年かけて育んできたものの旨いところだけを早急に手に入れようとしている」ということを捨て台詞に帰国したという逸話を読んだことがある。彼らが、2000年かけて育んだもの、それこそが哲学であり、倫理学なのだ。
  4. 身体診断学: お金のかかる設備がなければ、医者を出来ないという医者は、医者でないと思う。医者はどんな環境にあっても、その環境のベストを尽くそうとする、それが医者だと私は思っている。(ベストを尽くすことと、いい結果を得ることは、当然、異なる)ちょっと過激な発言かもしれないが…そういう心構えが、最大の国防だと思うのだが。
  5. 死の教育:産婦人科の先生には、怒られるかもしれないが、生はせいぜい2パターン、下から出るか、腹から出るか。それに比べ、死は、多様だ。堕胎、交通事故死、医療事故死、癌死、自殺、他殺、戦死、笑い死に、腹上死...そして殉職。だけど、死も、結局は、2パターン、脳死か心臓死か。少子化ばかり騒がれているが、高齢化ということは、多死化と同義だと言うことが忘れられてはいまいか?
酔っ払って書くと、脈絡がなくなる悪い癖。

2008年12月8日月曜日

携帯端末と電子カルテ

携帯端末業界に激震が走る予感…
 携帯端末やネットブックに関心があるのは、2011年度末までに廃止されるという22万床の介護療養病床問題に絡んでだ。どたんばで覆されると踏んでいるが、もし実施されれば、いっきに訪問看護や往診の需要が増えることになるなりそう。そうすると電子カルテを導入しているクリニックでは、出先からの電子カルテ操作ってことが必要になってくるだろう。あとポータブル医療機器市場も賑わいそう。

 最近、診察室を持たずに、ネット上で予約をとる往診専業クリニックというものが、経営できないか、夢見ている。そして見果てぬ夢は、途上国などにそんなシステムを持っていくこと。

2008年12月5日金曜日

Fx: 小熊猫から大熊猫へ

 2004年11月9日に産声を上げたレッサーパンダ(Ailurus Fulgens)の名を冠したブラウザー、翌年の5月には直立し、今や、シェア20%を超えるジャイアントパンダ(Ailuropoda melanoleuca)にまで成長しましたね。IEはシェアを70%を切り、Windowsも9割を割ったようです。我らがubuntuも10.10の頃には、どれほどの成長を見せてくれるのでしょうか?米T-Mobileの"G1"とか豪Kogan Technologiesの"Agora"で姿を現し始めたAndroidFONと連携も楽しみです。

【参考】Market Share|| Browser Market Share | Operating System Market Share

2008年12月3日水曜日

EBMへの道程

 ギリシア医学のヒポクラテス、ローマ医学のガレノス、アラビア医学のイブンシーナ、ヨーロッパ医学として医学典範がラテン語に翻訳、そして、国民医学? フランスでは、パスツール、マジャンディとか、ドイツではウィルヒョウ、コッホ、フロイトとか、さらに現代へ、ダーウィン、メンデル、ワトソンとクリック、最大多数の最大幸福を求めて統計学を援用したEBMへ。

お勧めリンク:EBM guidelines