2009年1月15日木曜日

プライマリケアの現場からみるソーシャルキャピタル

 最近、医学分野でも、社会的ネットワーク分析を使った論文を時折目にするようになりました。最近のもので代表的なものは、下記のものでしょう。
 いずれの論文にも顔を出しているChristakis NAという人は、GoPubMedで調べてみると、ハーヴァードメディカルスクール医療政策学科に在籍しており、日本人で社会疫学の第一人者、Kawachi Ichiro氏との関係も興味があるところです。

社会ネットワークに関しておすすめの本。
  1. 「複雑ネットワーク」とは何か―複雑な関係を読み解く新しいアプローチ (ブルーバックス)私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する (中公新書)
  2. 新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く
  3. リーディングス ネットワーク論―家族・コミュニティ・社会関係資本
  4. ネットワーク分析―何が行為を決定するか (ワードマップ)
  5. 実践ネットワーク分析―関係を解く理論と技法
  6. ソーシャル・キャピタルと健康
 あと、ジョン・ロールズとか、ピエール・ブルデューとか…

 ソフトに関しては、英語版Wikipediaの"Social network analysis software"の項にまとめられておりますが、Rのパッケージを抜き出しておくと、
  • igraph: 単純なグラフやネットワーク解析の一連のツール。大きなグラフの取扱いが得意で、無作為で規則的なグラフの生成、グラフの視覚化、中心性指標などなど。
  • sna: 一連の社会ネットワーク解析のためのツールで、ノードとグラフレベルの表示。, 構造距離と共変法、構造等値の探索、p* モデリング、無作為グラフ生成、二次元/三次元のネットワーク視覚化を含む。
  • statnet: ネットワークデータの表示、視覚化、解析、シミュレーションのための統合ツールで、network、ergm、latentnet、degreenet、networksisなどのメタパッケージから成っています。
 この分野で有名なPajekもLinuxでもWine上で使用できるようです。Journal of Statistical Softwareなんてジャーナルがあるんですね。

0 件のコメント: